日本では飛び級ってほとんど許されていないと思います。確か、どっかの大学(千葉大だったかな?)で、高校3年を飛び越して、大学に入れるってことはあったと思いますが、小学生や中学生が飛び級するって確か、なかったと思います。
アメリカでは、許されているこの制度、現在小学生の息子の経験から、ご紹介します。
私の息子が通う学校では、基本的には、2回くらい飛び級のチャンスがありました。一つは、義務教育が始まる3~4か月後くらいまでに誕生日を迎える場合、義務教育を早く始めることができます。例えば、こちらでは8月に新学期が始まりますが、普通は8月までに5歳になっている必要があります。ただ、特例としては、同じ年の12月までに5歳になる子で、ある基準を満たしていると、4歳でも8月から入学できます。こちらの義務教育は5歳のキンダーガーデンからですので、4歳から入るコースです。
もう一つは、giftedといって、学年で上位の場合(おそらく上位5パーセント以上)、徐々に一学年上のクラスの内容をやりはじめ、最終的に完全に上の学年に行くコースです。おそらく、3~4年生くらいから始まります。主に英語か数学か、その両方です。
うちの息子は10月生まれなので、4歳からキンダーガーデンに入れようとしてが、失敗しました。ただ、現在、数学に関しては、4年生から一学年上のの内容もやり始め、5年生からは一学年上に行くことが決まっています。つまり、数学だけ6年生に上がります。どうなるのかわかりませんが、そのまま進んでいくと、中学生で高校の単位まで取れるコースに進むそうです。
もちろん、飛び級させないという選択肢もあります。ただ、アメリカの数学は比較的、やさしいと思いますし、息子もやっている内容が簡単すぎて、チャレンジしたいということだったので、進めることにしました。問題は、英語ですね。日本語と英語の両方をネイティブ並みに同時に勉強することは結構大変です。息子は、毎週土曜日に日本語補習校に通わせて、日本から進研ゼミ(チャレンジ)を取り寄せてやっているので、日本語寄りのところがあり、そのためか、英語はいまいちです(平均よりも少し下)。それで、英語の補強のため、現地の公文に通わせています。その甲斐あってか、最近のテストでは、平均よりも上に上がってきてくれています。まだ様子見ですが。
入学や進級を遅らせることもよくある
余談ですが、アメリカでは、学年を遅らせることも頻繁に行われます。例えば、キンダーガーデンの入学を遅らせたり、キンダーガーデンを2回繰り返したりなど。おそらくですが、誕生日が8月に近く5歳になりたてのため、授業についていけない、もしくは、ついていけない心配がある方、学校の環境がよくなくて、転校させて、また一からやらせたい方、教育を遅らせた方が後々いい(中途半端な学年で留年するよりはいい)と思っている方など、このようなことをする傾向が強い気がします。キンダーガーデンなど、小さければ小さいほど、子供が嫌がらないし、気にしないというのも理由かと思います。